カカイルクエスト
【13】イルカさんを助けたい。でもボクはレベル1だ。
冷静になるんだ。助けにいっても足手まといになるだけだ。ここはカカシさんに任せてボクは身を引くべきだ。
テンゾウは自らにそう言い聞かせ、強く拳を握りしめた。
「ふっ……やぁっ。助け……て、カカシさ……ん」
「って、何で助けてあげないんですかっ!?」
先ほどからイルカの痴態を食い入るように見つめ、何もしないカカシをテンゾウは怒鳴りつけた。
「いや、しっかり見ておかないと」
「対策を練っているのですか? でも、これ以上は。あっ! 服が破かれてしまいましたよ!?」
「よし、テンゾウ、ローションを出せ」
「は、はい」
きっとオロチンコの弱点をカカシは見抜いたのだ。
まさかこのローションがオロチンコを倒す重要アイテムだとは思わなかった。宿屋のオヤジよ、ありがとう!
テンゾウがローションをカカシに手渡すと、カカシはイルカにむかってそれをぶちまけた。
「なるほど! 聖水のような役割を果たすのですね!!」
「やっ、あぁっ、やめっ」
「・・・・・・・・」
カカシはにやにやしている。
「・・・・・・・・あの、先輩何も起きませんが。なんでローションを?」
「いや、濡れてるほうがエロいかなーと思って」
「先輩! いい加減にしてください!!! イルカ先生に嫌われても知りませんよ!?」
「やれやれ、じゃ、そろそろヤリますか。マヒャド!!」
ザン! と氷の柱がオロチンコの腹を貫く。
ヤマタノオロチンコに450のダメージ。
ヤマタノオロチンコをやっつけた。
経験値を300
5000ゴールドを手に入れた。
ヤマタノオロチンコは宝箱を持っていた。
テンゾウは宝箱を開けた。
チ○コを手に入れた。
「いらんわ!!!!」
チ○コを投げ捨てるテンゾウの側で、カカシが感極まった声をあげている。
「イルカ先生、会いたかった! 貴方のカカシです。覚えていますか!?」
ローションまみれの全裸のイルカに駆け寄るカカシ。
「覚えてますけど、カカシさんなんて大っ嫌いですっ!!」
「そんなツンデレな貴方も俺は大好きです!!」
そんなこんなで、教師イルカが仲間になった。
【6】へ