カカイルクエスト

【10】
「じゃぁ、僧侶シズネと戦士アスマでお願いします」

「だが断る!!!」

「は? 綱手様、さっき誰でもいいっておっしゃいましたよね」

「黙れ! コイツを連れて行け!」

カウンター越しにポイと放られた人間は、夜の業師カカシだった。

「嫌ですよ!! この人だけは絶対に嫌ですっ! ボクはこの人にどれだけ苦労させられてきたか」

「私もだ。だからこそコイツをつれていけ」

「カカシが行くなら俺もいくぅー!! 俺は、青き猛獣マイトガーーーーーイ!!!」

呼ばれてもいないのにカウンターから飛び出して来ようとするガイの首根っこを、綱手が掴んだ。

「テンゾウよ。早くカカシを連れていかんか。それともガイも一緒に連れて行くか?」

「いいえ! 結構です!! カカシさん行きますよ!!」

テンゾウはカカシをひきずって慌てて酒場を飛び出した。
勢い余ってフィールドに出てしまい、さっそく敵に遭遇する。

スライムが現れた!
スライムBが現れた!
スライムCが現れた!
スライムDが現れた!
スライムEが現れた!
ドラキーが現れた!

ヤバイ!
二人ともレベル1なのにこの敵の量!!
テンゾウはひのきの棒を握りしめ、果敢にスライムに跳びかかった。

テンゾウの攻撃!
スライムに5のダメージを与えた。スライムをやっつけた

カカシはぼーっとしている

スライムBの攻撃!
ミス! カカシにダメージを与えられない。

カカシはぼーっとしている
カカシはぼーっとしている
カカシはぼーっとしている

「ちょっと、先輩! 何ぼーっとしてるんですかっ!? それになんでボクが1ターン動く間に、4ターンも動けるんです!? そんなに動けるならコイツらさっさとヤっちゃってください!!」

「なにそれ、テンゾウの分際で生意気」

ドラキーの攻撃!
ズサッ
テンゾウは7のダメージをうけた。

「うっ」

「しかも、なんで一回攻撃を受けたくらいでHPゲージ黄色くなってんのさ」

「レベル1なんて、これが普通ですよ! ただでさえ2人しかいないんですから先輩も戦ってください!」


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