つくれ! 一楽ラーメン!! <2017.イル誕企画> 前篇
▼プロローグイルカスキーなら、おそらく誰でも気になる<一楽ラーメン>
公式様絡みで<一楽ラーメン>をどっかで食べることが出来た時期があったとかなかったとか。しかし、mogoは食べたことない!!
でも食べたい!!! だったら……!!!!
ないのなら 作ってしまえ 一楽を
優雅に一句詠んだところで、不肖mogoイル誕を記念して、一楽ラーメンを再現してみます…!!!!
がんばるぞ!! おー!!!!!
▼第一章 〜豚骨ゲットだぜ〜
mogoは最初に考えました。
<一楽ラーメン>って九州のラーメン屋がモデルだったよね。じゃぁ豚骨ラーメンだよね。うまい豚骨ゲットしないとね。
普段、出汁をとるのに鶏ガラを使うこともあるんですが、鶏ガラなら何でも美味しい出汁が出るかというとそうでもなく、やっぱりブロイラーの鶏ガラより地鶏ガラのほうが美味しい出汁が取れるんですね。
ってことは……。やっぱり美味しい地豚(←こんな言葉あるのか?)の骨を手に入れる必要があるということです。
だって材料は大事なんです。
料理の腕が残念でも材料がよければ美味しい料理になるのです……!
おっしゃー!!!
肉屋いくどー!!!!!
と、いうことで意気揚々とmogo号(←電動自転車)に乗り込みます。
ぴゅーん。
あぁ電動自転車って最高。
ほとんど運動になってないのに、運動をした気にさせてくれる素敵アイテム! 颯爽とmogoは自転車をこぎます。
豚骨めがけて、こぎます。こぎ…………ん?? なんか急にめっちゃ重くなったんだけど??
充電が切れてました。
迷うことなく乗り捨てました。
普段めったに足を踏み入れない高級スーパーを徒歩で訪れます。
店内の奥に配置された肉屋さんの陳列棚に美しく飾られている高級豚肉、ウマイヨポーク(←仮名)
遺伝子非組み換え飼料を食べ、抗生剤の投与も抗菌剤の投与もなく、広大な敷地で放牧で育てられた豚。
絶対にmogoよりも豊な食生活と健康的な生活を送っている豚。
「あなた、ほんとうに豚肉ですか? 牛肉と違うんですか?」と言いたくなるお値段の豚。
その豚骨を、今……手にする!!!!!!
いったいお値段はいかほどなのか。
骨だからそんなに高いはずはないけれど。
いやいやでもウマイヨポークの豚骨だよ?
様々な考えが頭を巡るなか、ただひたすらに豚骨を探します。
探します。
探します。
探し…………ん??
何度見てもない。
陳列棚を隅々まで見回してもない。
何処を見ても豚骨が売ってない!!
うっわー。どーするべ。豚骨ないべ。
でも、ここで諦めるわけにはいきません。
何としても<一楽ラーメン>を作らねばならないのです……!
mogoは勇気を出して店員さんに聞いてみました。
「あのー。ウマイヨポークの豚骨分けていただけませんかー?」
「申し訳ないのですが、小売りは致しておりません」
一楽ラーメンを作ろう 完
じゃなくて。
ここで諦めてはカカイラーの名が廃る……!
mogoは豚骨を諦めない……!!
今思えば、ここで素直に諦めておけばよかったのです。
今後mogoを襲う数々の悲劇のうちの、ほんの一部でもあのときの私が知っていたならばラーメンを作るなんていう無茶はしなかったでしょう。
いえ。
今は過去を悔いている場合ではないのです。冷静になり、レポートを書き進めましょう。全て書きあげたその後で、己の悲劇を嘆くことにいたしましょう。
さて。
mogoは店員さんと顔なじみになることに決めました。
一見さんには分けてもらなくても、常連さんになれば分けてもらえるのではないか。という僅かなチャンスに賭けてみることにしたのです。
通い詰めること3か月。
膨らむ食費。
切り詰める出費。
そろそろ厳しいお財布事情。
この3か月の間に店員さんはmogoの顔覚えてくれて、話しかけてくれるようになりました。
もう、そろそろいいんじゃないかな?
断り易い切り口で話してみても、いいんじゃないかな? ダメだったら諦めよう。そう決めて、話題をふりました。
「あの、実は豚骨ラーメンを作ってみたいんですが、豚骨ってなかなか売ってないですよね」
「そうですねぇ。うちがお分けできるといいんですが……。少しお待ちくださいね。工場に聞いてみますから」
「えっ!? あ。ありがとうございます……!!!」←声震えてる
そして一週間後、ついにmogoはウマイヨ豚骨をゲットできたのです!
やったー!! 店員さんありがとぉおおお!!!
▼第二章 ~豚骨から出汁をとろう~
豚骨も鮮度が命。
今日ゲットしたからには、今日中に出汁をとってスープを作ってしまわないと。
と、いうことで豚骨を袋から取り出してみます。
うっああああああああ(絶叫)
鶏ガラ扱うときってあんまり怖くなかったんですが、豚骨ってなんか怖いんです。鶏よりも豚のほうが人体に近いからかな。
とにかく、なんかすごい怖い。なんか血とか脂肪とか筋とかリアルについてるんです。素手で触れない!! ひぇええええええ。
震えながら、豚骨から出汁を取る方法をスマホで検索します。
『まず、たわしを使って豚骨についた血や汚れを綺麗に洗い流します』
いやムリ。そんな長時間豚骨触るのムリ。ムリムリムリムリ。
『次に、金槌で豚骨を割るか、ノコギリで豚骨を切ります』
ぎいやぁあああああああああああああああああああああああああああ
やめてぇええ。怖いわ!! 無理やわ!!! ホラーじゃん。
絶対に 無 理 で す !
いや、まじで無理。
割れた豚骨画像のグロテスクさったらもう……。
これどうすんのよ……。ウマイヨ豚骨どうすんのよ……。
半泣きになりながら、骨を割らないで済む作り方を検索すること数十分。
ついに、mogoに福音が!!
『骨を割り煮出すと、こってりとした白濁したスープが出来ます。割らないで煮だすと、あっさりとした金色の透明なスープになります』
あぁ!! あぁあああよかったぁあああ!!!
割らないで煮出してもスープになるんだぁあああ!!
イルカ先生、白濁した汁は毎晩カカシさんに飲まされてるだろうし、ラーメンまで白濁してなくていいよね!!!
イルカ先生も、そろそろアッサリを好むお年頃だよねっ!
と、お得意のこじつけ理論で、透明な黄金のスープを作ることに決めました。
たわしで洗うのは本当に怖いし、豚骨見るのも怖いから、<鍋でアクをとりながら5時間煮る>とかムリなの。だから圧力鍋にブチ込みました。すると。
これが →→→→→→ こうなった
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スープできたぁ!!
よかったぁああ!!!
セロリの葉、ニンニク、ショウガ、豚骨などを取り出し、スープを漉します。金色の透明なスープの一楽ラーメン。綺麗だろなぁー。
金色~♪
透明~♪
……ん????
ちょっとまって。これ……。
黄金の……透明な…… スープになるんだったよね。 うん。 金色ってこんな色だった。うんうん。 透明ってこんなだったよね。 うんうん。 これ黄金の透明なスープだよね。 |
待って!!!
やっぱり自分にウソはつけない!!!
これ、濁ってるよね。金色ちゃうよね。
なんとかリカバリしなあかんよね。
よし。画像の明度をUPしてみよう!(^^)!
※mogoは努力の方向性を間違えるのが得意です
カチャカチャカチャカチャ
カチャカチャカチャカチャ
カチャカチャカチャカチャ
出来た!!! これ以上明度をUPしたらガラスが存在しなくなる。
うん。随分透明になりました。
ぬぁああああ!!! でもやっぱり!!
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もうここまできてしまえば、認めるしかありません。 mogoはスープ作りに失敗したのです……!! 味もなんか微妙なのです。 まぁ、味は塩投入で大概のことはなんとかなるし(危険思想)、色もなんとか誤魔化しましょう。 |
要は美味しそうに見えればいいのです。
ここを見てくださってる人に、ご馳走するわけではないのですから。
不味くたって美味しいと言い張ればバレません!!!!
よし。
美味しいラーメンは諦めた。
美味しそうに見えるラーメンをmogoは作る……!!!
切り替えが早い。
これはmogoの美点だと思っています(キリッ)
濁っちゃったならさ。もう醤油入れちゃったらいいんでね? たしかア二ナルの一楽ラーメンメニューに醤油ラーメンあったんじゃなかったっけか(←確認してない。超いい加減) きっと、あるよ。うん。あるある。 味見しながら、ギリギリまで醤油を投入しました。 |
うーん……まずそう。
もうちょっと醤油入れた美味しそうな色になるのになぁ。
うーーん。
うーーーん。
うーーーーーーーーーん……。
!!
黒いラーメン鉢をつかえばスープの色を気にしなくていいじゃん!!!!!
mogoってば、やっぱり天才だってばよ!!!!
(↑違います。阿呆です)
と、いうことで問題は解決しました。
スープは一晩ねかしたほうが良いらしいので、ここで本日の作業を終えます。
明日は【チャーシュー】 【煮卵】 【ナルト】【紅ショウガ】を手作りし、美味しそうに見えるけれども本当は美味しくない一楽ラーメンを完成させるのです……!!!
後篇へつづく