つくれ! 一楽ラーメン!!  <2017.イル誕企画> 後篇

▼第三章 ~紅ショウガ チャーシュ 煮卵つくろ!~

ラーメンの具を作ります。
簡単なものからささっとね。

まずは、紅ショウガ。
mogoの作り方は、まず新ショウガをよく洗いスライスして塩を軽く振り、二日ほど天日干しします。水分が程よく抜けたところで、梅干しを漬けるときにできる梅酢に漬け込むだけ。
梅干しは毎年(父が)漬けているので、紅ショウガを作るのは楽勝です。
普通のショウガでも出来るのでmogoの冷蔵庫には1年中、手作り紅ショウガがあるのです。お好み焼き、焼きそば、たこ焼きに。
うまいです。

説明はここまで。mogoお手製の紅ショウガを見てみましょう。


紅、とは……!!!

どーみても茶色です。かなり目に譲歩して桃……色?
「無着色なら、こんなもんじゃない?」って思ったそこの貴方!!なんて優しいんでしょう。うちの友達が作った紅ショウガはちゃんと赤色してました。梅酢の色も綺麗だったのです。うちの梅干し、赤紫蘇すくないのかなぁあ。
まぁ、理由はわかりませんが明らかにイケてないことはわかる、この紅ショウガ。しかし、コレしかないのでコレを使います。(美味しいんだけどね)


次にチャーシューと煮卵。
チャーシュー。
マトモに作るとめちゃめちゃめんどくさいので、mogoはいつも紅茶豚をチャーシューと言い張ってます。

見破られたことは一度もない!!!!

ので、今回も紅茶豚をチャーシューと言い張ることにします。
作り方です。



鍋に水を張り、豚肉(今回はヘレ肉を使いました。バラでも美味しいよ)と紅茶のティーパックを入れます。
ティーバックを入れてはいけません。ティーバックはパンツです。

火にかけて、火がとーるまで、煮ます。



今度は醤油と酢を合わせて作った漬け汁に、豚肉とゆで卵を入れます。薄味が好みならば、漬け汁を煮切ったお酒で薄めましょう。

そして放置プレイを経て、こんなんなりました。
偽装チャーシューと偽装煮卵の完成です。


ふぅ……。あらためて見返してみると、ひとつひとつのクオリティが低く
完成する前から失敗が決まっているかのような一楽ラーメンですが、それでも!!!!
完成させることに意義があると信じて!!!!!!
ナルト作りに立ち向かいたいと思います!!!!!



▼第四章 ~ナルトを作るってばよ~

ラーメンのナルト。
イルカ先生が大切に可愛がっている生徒と同じ名前の食材。
イルカ先生がでてくる漫画のタイトルにもなってる食材。
一楽ラーメンを作ると決めたときから、どうしてもナルトを作ってみたかったのです。

でもナルトの作り方ってわかんないよね。
流石にクックパッ○検索してみても見つけられませんでした。誰も作ろうなんて思わんもんね。

なので作り方から考えます。

結局は魚の練り物なんだから、かまぼこと似たような作り方なんじゃない?
魚のすり身にツナギになるようなデンプン混ぜて、一部に赤色2号混ぜて、引き伸ばして白と赤重ねて、巻き簾で巻いて、蒸したらナルトだよね。

うん。なんとかなりそう!!
ところで、かまぼこの材料になる魚ってなんだっけ……。

四半世紀以上前のことを思い出します。
あれは、私が小学生の頃。
社会科の授業で習って……テストにも出てきて……。
そのとき。
ふっと、目の前にテスト用紙が浮かんだのです。私の意識はあの頃に飛んでいきました。

机に向かうmogoの鉛筆は少しも動きません。周囲から聞こえてくるカリカリという音に、幼いmogoは焦るばかり。

――なんだっけ。なんだっけ。スケトウダラしか思い出せない!!!
もう一種類ってなんだっけ!!
思い出せない!! ってゆーか、習ってないよ!! 知らないよ!!
スケトウダラしかmogo知らないよ!!!!

こうしている間にも時間はどんどん過ぎていきます。

――あぁああ”あ”あ”!! スケトウダラしか習ってないってば!!!
なんで答えの欄が二つもあるのよぉおおお!!!!

怒りにも似た感情が生まれたとき、mogoはついに答えを見つけたのです。というか、自分の勘違いに漸く気付いたのです!! 

――なーんだ。そういうことか!!私ふたつとも知ってたじゃん。
 ”と” に惑わされてただけじゃんー。

意気揚々と答案用紙に書き込みました。
そして帰ってきた答案用紙をみて、mogoは愕然とします。

え……。
スケって魚とウダラって魚じゃなかったの?スケトウダラでひとつの魚の名前だったの……。そうだったの……。
※正しくはスケソウダラみたいですね

返された答案用紙をもったまま、立ち尽くすmogo。
そのとき背後から悪魔のような声が!!!

「あはははは!! コイツアホでぇ!!! かまぼこの材料のところに、スケとウダラってかいとる!!! スケって魚もウダラって魚もこの世の中にはいませぇ~ん!!!」

教室が爆笑の渦に巻き込まれます。
みんながお腹をかかえて、もしくはmogoを指さして笑っています。
mogoはもう恥ずかしくて恥ずかしくて、泣かずにその場に立っていることが精一杯でした。

中村(実名)よ。
お前だけは一生許さん!!!!!



……。
………………………………。やばい。今思い出してもつらい。
やっぱりナルト買ってきます……。


▼最終章 ~ついに完成!! 一楽ラーメン~

数々の困難を乗り越え、投げやりな気分で挑み続けた一楽ラーメンでしたが、ついに完成しました。
麺はね。最初から作る気なかったので、国産小麦を使った、かんすい未使用のちょっと高級な麺を用意しておきました。
昨夜作ったスープは一晩おいたことで味がなじみ、美味しくなってました。アッサリすぎてラーメンっぽさはないけれど、それはそれで中々美味しかったのです。


でもね。もう。
豚骨怖いしナルトも怖いから、ラーメンなんて二度と作らない!!!!! 

数日後、カカ誕のときにお世話になった料理人の友達がお家に遊びにきてくれました。
「mogoちゃーん。ラーメン作りたいって言ってたでしょ? 豚骨持ってきたよ!
「げふぅう!!!!!」



おそまつさまでした☆