カフネ
『カフネ』 ブラジル・ポルトガル語〜 愛する人の髪に、そっと指を通す仕草〜
イルカ先生の艶やかな髪に指を通して滑らせる。
この行為に名前があるなんて知らなかった。
カフネ。
どこか遠い異国の言葉を、口の中で転がしてみる。
これを名付けた奴の、愛しい恋人の髪は何色だったんだろうか。
…きっと、黒。
訳もなくそんな確信を抱きながら、もう一度乱れた髪をすく。
イルカ先生がうっすらと微笑んだ。まだ眠ってるはずなのに、気持ちいいんだろうか。さっきまでの嵐のような時間とは全く逆の、穏やかな笑みを浮かべている。
同じ快楽のはずなのに、なぜこうも違う表情になるのだろう。神経を通って運ばれた感覚の質は、脳には別物と認識されているのか。
……ま、どうでもいいか。
大事なのは、俺がこの笑みを浮かべさせたという一点に尽きる。
この人にこんな満たされきった、子供のような笑みを与えられるなんて。
俺も少しはましな人間になれたような気になれる。
イルカ先生の隣に相応しい、ちゃんとした人間に近づけたような。
こんなこと言うと、貴方はまた怒るだろうけどね。
だから言わない。
イルカ先生の前では、ただのちょっと変わった上忍のままでいたいから。
貴方に恋する、ただの男のままで。
【如月の如月ゆう本゜様】からのいただきものです。
もーねぇー、コレねぇ、めっちゃいいでしょ!? 大好きたまらん。
あの人変態なのに、稀にこんなすっごく素敵な、全方向完璧なカカイルを書いてしまうんです。
あの人、その気になればmogoが目指している大人でシックで色香溢れる作品をサラリと書けてしまう人なんです。
ぐぐぐぐぐ同じ変態キャラなのに、この違いは何だwwwww