カカイルクエスト

【７】

数々のアホくさい場面を乗り越えて、今勇者テンゾウ達は魔王と対峙していた。

テンゾウの攻撃！
ミス！ダメージを与えられない！

カカシの攻撃！
魔王に５０のダメージを与えた！

「クソっ、さすがに固いですね」
「そうねぇー。勝てるかな」

魔王の攻撃！
痛恨の一撃！！
カカシは１００のダメージを受けた！

「ぐはっ！」

テンゾウはホイミを唱えた
カカシのＨＰが３回復した

「ちょっテンゾウｗｗｗ　今更ホイミってｗｗｗ　超ウケるんだけど」
「先輩は黙っててください！　ボクだって精一杯戦ってるんです。レベル１ですけどっ」
「カカシさん、テンゾウさん！真剣に戦ってくださいよっ！」

イルカはベホマを唱えた
カカシのＨＰが全快した

「ありがとね、イルカ。ついでに夜に一緒に練習してたアレやってほしいんだけど」
「えっ、アレですか？」
「うん。アレがないと絶対に勝てないよ」
「……わかりました。やりましょう」

イルカは妖しい踊りを踊った！
カカシのチンコが3倍になった！

「ちょっと、カカシさん！　どこを3倍にしてるんですかっ！３倍にするのは攻撃力でしょうがっ！！」
「ごめん、間違えちゃいました。もっかいシテ？」

イルカは妖しい踊りを踊った！
カカシの攻撃力が３００倍になった！

カカシの攻撃！
会心の一撃！
魔王に９９９９のダメージ

魔王をやっつけた！！


♪とぅるりらーん♪


魔王を倒した3人は、ヒルゼン王の待つ王宮へルーラした。

人々は世界を救った勇者テンゾウ、夜の業師カカシ、夜の奴隷イルカをほめたたえたという。
勇者テンゾウ愛用の装備、ひのきの棒と皮の鎧は、平和の象徴として町の広場に飾られた。
それを前にテンゾウは滝のような涙を流したそうだ。

カカシとイルカは結婚式を挙げ末永く幸せに暮らしましたとさ。


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