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   秘密劇場<1>〜<6>

<1>お宝のページの ◇入口へ をクリックしたところに隠していました

9月の佳き日に。
長年の恋人期間を経て、晴れて俺とカカシさんは結婚した。

幼い頃から戦忍として生きてきたカカシさんは、普通に生活していくのに必要な知識が圧倒的に不足していて、新婚生活は驚きの連続だ。

米を研いで欲しいとたのめば、まるでクナイを研ぐように、一粒ひと粒砥石で研いで、先の尖った米粒になった。 
食べると少しチクチクしたけれど、生活にこの程度の刺激は必要だろう。

洗濯機を回しておいてくれといえば、洗濯機を両手で持ち上げ、自分も一緒にグルグルと回っていた。
引きちぎられたコードから飛び散る火花と真剣な表情のカカシさんが美しくて、ついその姿に見惚れてしまったのは内緒だ。

だけど、こんなものはまだ序の口で、
今朝、カカシさんは……。




セーターを穿いてしまいました。
【終劇】

素敵絵はピクシブでご活躍中の山田さんが描いてくださいましたwwwww ちょ、大草原wwwwww
カカシの死んだ魚のような目と、膝の曲がり具合が難しかったそうです。
ヒーッた、たまらんっ!!山田さんありがとうございましたッ。




<2>2016年カカ誕『つつましい幸福』のページのソースコードに隠していました。これは難しかったと思います。見つけてくださった方ありがとうございました。


カカシの躰から迸る血飛沫に、イルカの視界が赤く染まった。

「カ、カカシさんっ!」

傾ぐカカシの躰を抱き留めたイルカは、綱手に向かって救援の式を飛ばす。

――敵襲 カカシ ヒンシ 救援乞ウ ――

「カカシさん、しっかり! しっかりしてくださいっ」


イルカは強固な結界を辺りに張り巡らした。
敵は相当の手練れだ。
ふたりの自宅に忍び込み、チャクラも気配も消したままでカカシを攻撃したのだから。


――どうしてこんなことに!? 俺たちはただ、穏やかに過ごしたいだけなのに――


数日前に交わしたカカシとの会話がイルカの脳裏に浮かぶ。


「カカシさん、もうすぐ誕生日ですね。プレゼント、何がいいですか?」
「ん。そうだねぇ。最近ちょっと仕事がキツかったから、俺のこと思いっきり甘やかして、笑わせてちょーだいよ」


そう言って眠たげな目を細めてヘラリと笑ったカカシが愛しくて、力いっぱい抱きしめた。
ほんの数日前の、幸せな記憶。
ずっとこの幸せを守ると決めていたのに。
今何が起こっているのかさえ自分には分からない。なんと非力な。

「イルカ! カカシの容体はっ!?」

綱手が瞬身で現れ、状況を把握するために周囲を見回した。


「なっ!? お前ら、なんてザマだっ」
「綱手様っ、早くカカシさんを診てくださいっ。カカシさんが、カカシさんが死んでしまうっ!」
「落ち着け、イルカ」
「この状況で落ち着いてなんかいられません」
「ふんっ。根性なしめ。それよりイルカ、何て恰好をしてるんだ!」


驚きに目を丸くした綱手の目に映るのは、黒のガイスーツに身を包み、肩から腰にかけて大きなピンクのリボンを結んだイルカの姿だった。


「た、誕生日プレゼントです。カカシさんが笑わせてほしいって言うから、面白い恰好を必死で考えたんです。あぁっ! カカシさんっ」
「イ、イルカせんせ……」
「はいっ! はいっ!! イルカはここに居りますッ」

今生の別れに、カカシは何を伝えようとするのだろう。
腕の中のカカシを涙ながらに覗き込むイルカ。

「なに……ソレ、エロい……」
「は!?」
「と、とくに股間と乳首……た、たまらブフォッ!」
「あぁっ! また敵忍の攻撃がっ!」


そのとき、イルカの頭上から綱手の冷たい声が降ってきた。


「イルカよ。鼻血を噴いたくらいで死ぬ奴はおらん」
「えっ……」
「イ、イルカ先生〜 乳首つまませてくださ……い」
「はぁ〜!?」

カカシは瀕死とは思えないほど幸せそうな顔をしている。
ようやく状況が呑み込めたイルカは全身を一気に朱に染め上げる。
はなから敵忍などいなかったのだ。
カカシはイルカを見て鼻血を噴いただけだった。


「ったく人騒がせな……。私は帰るぞ」
「ま、まってください。綱手様っ。オレに造血の医療忍術を!」
「断る。その程度の出血、命に別状ないわ!」
「しかしながら、綱手さま。このままでは下半身に集める血が足りません!(キリッ)せっかくイルカ先生がこんなに美味しそうな恰好をしているのにっ!! 俺には今、血が必要なんですっ」

綱手が両の拳を握りしめ、怒りに全身を震わせている。

「こんの、ドアホがぁああああ!!!!」


どごぉおおおおおおおん!!
ぴゅぅーーーーーーーーーーーーーキランッ。


【終劇】


<3>【秘密劇場】の説明ページを下にぐぐぐっとスクロールしたところに、SSへのリンクを張っていました。


身の裡にこもる熱を散らせば、夜風が恋しくなった。

カカシは庭に面した障子を開け放ち、空を眺めながら畳の上にどかりと座る。涼やかな虫の音が耳に心地よい。
夜は更け、爪の跡のように細く青白い月が西の空を照らしている。
その幽かな光は、雲間から覗く星々が灯す小さな光を消すこともない。

僅かに湿った風が水の匂いや草の香りを寝所へと運び、そこに満ちていた牡の臭いを薄めていく。
それをほんの少し寂しく思ったカカシは共寝の相手を振り返った。

イルカは布団の上に座り、足元にわだかまっていた夜着に手を伸ばしたところだった。

「寒いの? せんせ」

イルカの側へと戻りその身体を抱き込もうとすると、やんわりと拒まれイルカの汗の浮いた肌は夜着で包まれてしまう。

勿体無い、とカカシは思った。

イルカは闇の中でこそ美しい。
普段、陽に晒されることのないトコロの白い肌が闇に浮かび上がる様は幻想的で。そこに、自らつけた赤々と散る幾つもの華を視線と指で辿るのが好きだった。
イルカもそれを承知していて、いつもは好きにさせてくれるのに。

しばし悩み、あることに思い至ったカカシは人の悪い笑みを浮かべた。

「せんせ、昼間はごめーんね?」

からかうような声の響きにイルカが顔を歪めた。

「子どもたちの前で、色めいた話をするのはやめてくださいっていつも言っているじゃないですか!」
「そんなに怒らないで。暗号を使ったでしょ? アイツらにはただの世間話に聞こえていますよ」
「だからって.....アナタって人はっ!」

昼間、第7班の前でカカシから投げられた愛の言葉。
それは日常会話に紛れさせた高度な暗号で、たしかに誰も気付かなかっただろう。

だけど、カカシの目はイルカを求める獰猛な雄の目で。
あるいは事後の、愛しさを少しも隠そうしない恋する男の目で。
その声はどうしようもない艶と甘やかさを含んでいた。

カカシは昼の只中に、イルカの心と身体を嫌というほどかき乱した。

「暗号を使ってもダメです」
「どーも、ワガママな人だね。そんなに恥ずかしがらなくたっていいのに」
「どうとでも言え!」

――カカシさん、アンタはちっとも分かってないんだ。
うっとりと目を閉じるアンタも。
情欲に駆られた雄々しいアンタも。
腰にくるその声も。
ただ俺だけが知っていればいい。
だから、あんな顔を誰にも見せるな。
あんな声を誰にも聞かせるな。
アンタのすべては俺だけのモノだ。

「カカシさん……たりねぇ」

イルカはカカシの首筋に噛みつくようなキスをした。

【終劇】

大事なことですが、畳の上にドカリと坐ったカカシは<<<全裸>>>
ですから!! 
カカシさんはイルカ先生の前でナチュラルに裸を晒していればいいと思います。イルカ先生はそんなカカシさんにしょっちゅう煽られていればいいと思います。


<4>企画ページの web拍手 をクリックしたところに隠していました

広場に掲げられた横断幕、【木の葉大喜利】
秋祭りの目玉として、火影が主催するイベントである。

ステージ左端に座るは、三代目火影ヒルゼン。
右側には、猿飛アスマ、はたけカカシなど里が誇る上忍が着物姿も凛々しく座していた。

口上を述べおわったヒルゼンが「お題はチーズじゃ。皆、おもしろいものを考えてくれ!」と言うと、はい! はいっ!! と次々に手が挙がる。

「はたけカカシ」
「はい」

紫の着物を着たカカシは客席のイルカを見てニヤリと笑い、大きく息を吸い込んだ。

「チーズとかけて、うみのイルカと解きます。
その心は、どちらも
チンすりゃとろけるよ

ギャッとあがるイルカの悲鳴。
そして、ヒルゼンの怒号。

「テンゾウ君!! 座布団、全部もっていきなさいっ!!!(怒)」


おそまつ!


以上です。
ここにUPした以外にも、フェイクのページにあげていたSSがありました。
隠し場所に色々迷ったのは良い思い出wwwwww