目指せ! 至高の茄子の味噌汁 <2016.カカ誕企画>
▼プロローグカカイラーなら、おそらく誰でも一度は作る【茄子の味噌汁】
もちろん、mogoも作りました。火影食堂のおばちゃんになったつもりで作りました。
出汁をとり、茄子を半月切りにし、
「お! 今日は茄子の味噌汁ですか? 俺、好物なんですよ。おばちゃんの茄子の味噌汁」
「やだよぉ火影様、お世辞なんて言わなくていいんだよ」
「ほんとですよ? おばちゃんの味噌汁はイルカ先生の次に美味しいんだから」
「そりゃ最高の褒め言葉だねぇ。じゃぁ沢山おかわりしとくれよ」
「ええ。そうします」
なーんて妄想しながら、茄子投入。火が通ったところで味噌投入。
ん? どす黒い? 茄子いれたらどす黒くなったけど、コレ大丈夫?
ぱくっ。
「なにこれ、不味い!」
大丈夫じゃなかった。
不味そうに見えただけじゃなくって、不味かった。
こんなのカカシさんに食べさせられない!(注:カカシさんは実在しません)
そしてこの日、mogoは決意したのである。
いつか必ず至高の茄子の味噌汁にたどり着き、カカシさんに食べてもらうことを!(注:カカシさんは実在してないんですけどね)
▼第一章 ~下準備~
まずは、味噌汁を要素に分解します。
1.出汁 2.具 3.味噌 に分けられました。
次に、それぞれのクオリティを満足いくレベルまで高めます。
1.出汁の味が一番ストレートに出る水を探します。
硬水(=ボルビッ●)
ミネラルウォーター(=いろ●す)
純水(=逆浸透膜の浄水器の水、イオ●とかで無料配布してるアレ)
→ダントツで純水でした。香りもいい。
2.皮の色がおりるんだったら、むいてしまえばいいんでね?
という安直な考えのもと、さっそく焼き茄子にして皮をむきます。
すごく美味しそうに出来ました。ぱくっ。
「!!! こ、このえぐみはっ。さ、さては一服盛られたか……ガクッ」
mogo救援の式を飛ばします。(注意:何も盛られてません)
突如はじまる忍者ごっこ。
しかし、ひとりきりの家で倒れていても誰も助けにきてくれないのでさっさと通常モードに戻ります。
とにかく、えぐみが凄かったので、えぐみのことを考えます。
茄子は切って水にさらしアクを抜く、ってどの料理本にも書いてるけど、焼き茄子のときは水にさらせないじゃん。どーすんのよ。
ハッ!? ひょっとして、めっちゃ新鮮な茄子つかったらいいんじゃね?
→茄子の苗を買いに行き、大切に愛を込めて育てます。
→2週間で枯れました。
→野菜直売所で朝採れ茄子を買ってきて焼きます
「うん! うまい!」
→どうやら茄子は鮮度が命のようです。
3.生まれて初めて味噌を仕込みました。
まず大豆4kgを一晩水に漬けます。
「なんじゃこりゃぁあああああああああああ!!!」
翌朝、恐怖におののきます。シンクが大豆色で満たされてました。
水を吸った4kgの大豆の存在感といったら……。
これを全部煮て、すり潰すのね。で、誰がやんの? え? 私?
デスヨネー。
これもうね、料理じゃなくて力仕事。本来ならば里に依頼するはずのDランク任務! だから第七班と大豆をすり潰す妄想で乗り切ります。
半泣きになりながら作った大豆ペーストに麦麹、米麹、塩の配合を変えて、混ぜ込み、4種類の味噌を仕込みました。7か月ねかせます。
表面に生えてたカビをごっそりとって、ひっくり返すとなんかキャラメルとかケーキとかそんな感じっぽい。そして激ウマ。 |
→手前味噌の完成です!
4種類の中で特に美味しかった2種を本番に使います。
▼第二章 ~プロの指示を仰ごう!~
ここでmogo、大事なことを思い出します。
あ、私別に料理上手でもなんでもなかったわ。
むしろちょっとヤバイレベルだったわ。
包丁で切れないくらい硬いパンを作って「これはもう食べ物ではなく凶器だ」と言う友達の言葉を無視して食べて、パンが上顎に刺さって流血したことあるわ。
鶏胸肉を大爆発させたことも、あるわ。
大判焼きが炎上→炭化したこともあったなぁ。
長い付き合いの友達にも、「料理好きのイメージはあるけど、料理上手なイメージはなかったわ」とか「アンタの作る料理はロシアンルーレット。10回に一度は死ねるほど不味い」とか「え? mogoちゃんお料理作ってくれるの? じゃ、私帰るね」とか散々言われてたわ。
よし、無理せずプロを頼ろう。
mogo、料理人の友達(リア充、非ヲタ)に、電話をかけます。
「突然だけど茄子の味噌汁の作り方、教えて?」
「え? いいけどなんで?」
「えっ!?(狼狽)実は……言い難いんだけど。好きな人の誕生日がもうすぐでさ、彼の好物の茄子の味噌汁を美味しく作りたいねん」
あたりさわりのない理由が思い浮かばなくて、ついうっかり本当のことを伝えてしまいます。
「え? mogoちゃん、その彼と付き合ってるの?」
いえ、彼にはイルカ先生が……。(注:それ以前に、カカシさんは実在していません)
「いや、ただ私が一方的に大好きなだけやねんよ。彼にはちゃんと家庭もあるし(注:妻はイルカ先生)私、奥さんのことも大好きで。まぁ、詳しいことは話せないんだけど、とにかく教えてよ」
長い間、無言の友達。どうしよう、めっちゃ気まずい。
「……わかった。でも、家庭を壊すようなことだけは絶対にせんといてよ」
「それだけは諸事情により絶対にありえないから大丈夫(超真顔)」
むしろカカシさんの家庭が壊れたらショックで死ぬ。
→プロのレシピをゲットしました。
▼第三章 ~つくってみたよ!~
口寄せした友達(貴腐人)と味噌汁作りに挑戦です。
こんな感じで組み合わせて計8種類つくります。
出汁 *かつおぶし昆布→A *煮干しに椎茸など4種を加えたもの→B 茄子 *焼き茄子→C *アクを抜いた茄子→D 味噌 *甘めの味噌→E *辛めの味噌→F |
それでは、本日の主役、茄子のスペックを見てみましょう。
直売所で買ってきた2種類の茄子。 大きさが皆さんに伝わるように、カカシさんに手伝ってもらいました。 茄子デカ!!! |
茄子の味噌汁、8種類出来ました!! そして審査員3名による味見の結果、一番おいしかった組み合わせは、 混合出汁→焼き茄子→辛めの味噌 |
とにかく、混合出汁と焼き茄子のタッグは最強!
さて、こんだけひっぱっといて、超テキトーで申し訳ないのですが、
これが、mogoが辿りついた至高の茄子の味噌汁レシピです!!
~カカシ先生に食べてもらいたい、至高の茄子の味噌汁~
1.(むろあじ節、かつお節、煮干し、椎茸、昆布)で出汁をとる
2.新鮮な茄子を焼き茄子にし、皮をむき、一口サイズに切る
3.油揚げ、白ネギを切る
4.1の出汁に、2、3の具を入れて火を通す
5.辛めの味噌を溶きいれて完成
*少し時間を置くと、茄子に味が染みて美味しいです
*出汁パックを使っても美味しくつくれました
*生の茄子を使う場合は、茄子をひとくちサイズに切り、塩水に30分ほどつけてアクを抜いてください。私はこれで色落ちも防げました。
時間のないときは、沸騰したお湯に塩を入れ、茄子を1分ほど茹でてください。茹でた水は捨てます。
1位2位の味噌汁をカカシさんと影分身さんに捧げました! あまりの美味しさにのけぞるカカシさんと影分身さん。 ほんとに美味しかったので(注:個人の感想です)もしよかったら、皆さんも作ってみてくださいね! |
▼エピローグ
数日後、茄子の味噌汁の作り方を教えてくれた友達から分厚い手紙が届きました。
その手紙には
「既婚者の男性の誕生日に、彼のために味噌汁を作るべきではないこと」
「どんなに好きでも一時の感情でつっぱしってはいけないこと」
「家庭を犠牲にした先に、幸せは絶対に来ないこと」
が、選び抜いた言葉で、キツイ表現にならないように配慮して書かれていました。
とっても愛の溢れる手紙でした。
その手紙は、「mogoちゃんのことが心配です。気を確かに。(←ごもっとも)」で締められていました。
やっべーーー!!!!
【完】
*速攻電話して、恥をしのんで真実を告げ謝り倒しました。めっちゃ笑われました。